大学生の戯言

大学4年生 インプットのためのアウトプット 

就活 夢を持つこと

「夢を持て」 「やりたいことを見つけよう」

 

就職活動を始めた時に、多くの大人や就活生が口にしていた言葉。

いち文系でいわゆるフツーの大学生活を送ってきた自分からするとそんなものあるはずもない。探そうにも、見つけようにも、材料となる経験もない。

 

そこで一つの疑問が生じた。「夢って本当に持たないといけない?」

 

某人材会社などの社員の方とお話する機会が多々あり、徹底的に夢・やりがい・やりたいことを見つけるよう促され続けた。過去の経験から、トヨタ式のなぜなぜ分析によって過去の行動の理由を考え、そこから適性、適職を見つける。というか、思いこませる。そんな事をさせられ続け、心の中がモヤモヤしていた。

 

そもそも、過去の経験から学んで考えることは大事だけど、それは同じ事柄だった時に限られるくないかと。

 

今まで働いたこともないのに、

過去の部活の経験⇒よく後輩を指導し、様々な人と関わってきた

⇒チームをまとめる楽しさ・人を変えるやりがいを感じた

⇒人と接することの多い、教育サービスを担う会社につきたい

 

という意味不明なロジックを組まされる。まあ、人材会社なのだからクライアント(ここでいう教育サービスを担う会社)のための行動としては当たり前だとは思うが。

 

大学生の職業選択においては、ほとんどが夢・やりたいことなど持てない。なぜなら今まで働いた事がないのだから。本当にこれに尽きる。持てたとしても、思い込みや幻想がほとんど。今までの好きなことってあくまで「趣味」でしかなくて、やろうとしているのは「仕事」。自分だけじゃなくて、他者も関わりあって成り立つ。

 

変に、ゴールを設定させることは人生や可能性を狭めるのではないかと思う。

もちろん、「夢を持つこと」を全否定するわけではない。むしろ、持ったほうが就職活動したり働く上では原動力になりうる時もあるとは思う。しかし、「夢を持たない」という選択肢もあっていいのではないかと思う。生きていく中で、その時々に持った興味・関心から行動してみても良い。むしろ、その方が本人にとっての本当の意味での夢がハッキリしてくると思う。

 

つまり、言いたいのは就職活動の時点で夢の有無は考えさせすぎる必要はない。あれこれ考えすぎる前に色んな会社を見て、色んな社会人や友達の話を聞くことのほうが大事だと思う。と、就職活動を終えてみて感じた。

 

2016/07/27